【大人の工場見学】潜入!3Dプリンターで作られるスマホスタンドの制作現場を調査せよ!

【大人の工場見学】潜入!3Dプリンターで作られるスマホスタンドの制作現場を調査せよ!

3Dプリンターを活用したスマホスタンド、「EQUAL Shapy」。みなさんもうご覧いただけたでしょうか?
複雑な線が織りなすその形は、デザイン性もありつつ、不思議と生活空間に溶け込みます。

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「3Dプリンター」って言葉はよく耳にするけど?

その絶妙なバランスの「EQUAL Shapy」は3Dプリンターで作られているというけども・・・3Dプリンターって言葉はよく耳にするけども・・・実際どういうものなのか?気になりませんか?気になりますよね!
てことで、「EQUAL Shapy」に3D技術を提供してくれている株式会社アイジェット(以下アイジェット)の事務所兼工場に突撃取材です!

ゆりかもめに揺られ都内某所

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都内某所。ついにアイジェットの事務所兼作成現場に潜入です>< かっこいいロゴだなぁ。

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やさしいそうな人がお出迎え。まさかこの人が・・・

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代表の久米原 勝氏!!社長!!ドーン!!
さっそくお話を聞くことにしました。

3Dプリンターで新しい文化創造を!久米原社長が3Dプリンターと、出会った~。

2009年にいち早く3Dプリントサービス事業を展開してきた株式会社アイジェット。
立ち上げ以前、久米原社長はデジタルプリントの事業経営をしていたとのこと。2Dから3Dに仕事を切り替えたきっかけは??

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久米原社長(以下:久)「やはりデジタル技術に関わることがしたいと思っていろいろ情報収集していました。そんな時、当時不可能とされてきた、造型と着色が同時にできるという造型機がアメリカにあることを知って、すっごいことだなと。」

どんなものでも、今までの作り方だと形は形で作り、着色は着色という別の工程を踏んでいました。
その工程を覆す機械の存在に、久米原社長は感銘を受けたのだそう。

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久:「現地(アメリカ)に見に行ってこれなんか面白いことできるなーと思って。それまで3Dプリント技術は、試作品作成がメイン。
でも、3Dスキャナとか3Dプリンターを使ってもっと面白いことなりたいなって、文化創造みたいなことができたらいいなと思って始めたんですよね。」

それが日本発の3Dフィギュアの誕生につながるんですね。「文化創造」って自分でやろうなんて考えたこともなかったです。
それを考えて実現させる行動力、尊敬!


創業以来6年間で国内外の約3000社からのオーダー

それからの3Dブームとアイジェットの活躍はご存じのとおり。
世界的に起こった3Dブームとほぼ同時期に3Dフィギュアサービスを開始したものだから、世界中からの取材がすごかったとのこと。
日本だけでなく世界でも先駆け的な存在になったアイジェット。

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久:「古くから(3Dブームが起こる前から)3Dプリントをやってたから目立っていたんですよ」
と語っていましたが、確かな技術があってこそですよね。そうじゃないと6年間で3000社からオーダーをもらわないですよね!事例を伺ったら有名な企業ばかりでした~><

いよいよ工場内に潜入!!EQUAL Shapyができるまで

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ダン♪ダンダンダンダンダンダン♪(注:ミッションインポッシブルのテーマ)

清潔な室内です。この奥に秘密が・・・?

①2Dから3Dへ ~クリエイティブとテクノロジーの融合の瞬間~

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もともとはこのように2Dのデザイン画をソフトに取り込み、3Dデータに。プロダクトとしての命が吹き込まれます。
その3Dデータは、0.1mmずつスライスさせ、断面図を作ります。

②0.1mmの断面を重ねていく技術

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EQUAL Shapyの素材はナイロン。
この大きな機械の中で、ナイロンの細かい粉末をうすーく積層させていきます。

その薄さ、なんと0.1mm。


先ほど作成したスマホスタンドの断面図をレーザーで描きながら固めます。
その後は粉を引いては描いては固め、粉を引いては描いては固め・・・の繰り返し。
SLS(R)(Selective Laser Sintering)レーザー溶融粉末造形という、軽量で丈夫なものが作れる出力方法です。

③パウダーの中から発掘。これが3Dプリンターの醍醐味「一体成形」!!!

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こちらが積層後。このような塊の中に、EQUAL Shapyがまるまる1個入っているわけです。

手触りさらさら!

この中にあの複雑な形をしたスマホスタンドが入っているなんてにわかには信じがたいです。。。

④粉吹き飛ばし

造形物を取り出すため、不要な部分を砕いたり、粉を吹き飛ばしたりします。

⑤着色

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上記のようにナイロンは白色なので、ここからご注文の色に着色していきます。
なんだかキッチンみたいで楽しそう~♪


⑥EQUAL Shapyの完成品

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ハッ!これはTwistとDONUTS!!!
鮮やかな発色も魅力的ですね。

通常の金型では、複雑な造形物となるとパーツ毎に成形し、組み立てが必要になりますが、3Dはこのように継ぎ目がない一体成形ができるのが醍醐味。
組立てる手間が無い分、複雑な形でも価格に影響しないのも特長とのことでした。

ひとつひとつ、人が見て手を動かして大切に造られていくEQUAL Shapy。早く皆さんもお手元にお届けしたいです。

おまけ:3Dスキャンを体験!

3Dスキャンってすごいんだな~ということがわかった今回。こちらの撮影機器は、「SHOZO 3D」!

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その撮影時間はたった50秒。データ編集10分、省スペース・簡単設置という優れものです。撮影枚数は100枚以上!

「円形部分が回るんだーすごーい」などとみんなで興味津々。

そんな私たちに久米原社長が声かけてくれました。「乗ってやってみます?」

回るー回るーよ、わたしは回る

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代表してわたくしが。色々な角度の写真があればあるほど良いとのこと。身動き禁止なため緊張・・・

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ぐるぐる (O脚・・・)

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ぐるぐるぐる

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ぐるぐるぐるぐる

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パソコンに取り込まれたデータは、10分程度で3D化されるとのことでした。なんてお手軽なんでしょう・・・!

写真、動画の次の記憶の残し方を提案したい

久:「3Dのデータ自体に価値がある。3Dスキャンを記録として残していく技術を提案していきたい」

その語る姿は凛々しかったです。今後も建築模型や3Dフィギュアを速く簡単にできる技術も開発していくとのことですが、記憶の残し方って・・・?

久:「たった1/1000秒の瞬間も、3Dスキャンすれば、立体の映像として蘇ります。また、結婚や妊娠・出産など、ライフイベントの記録も、3Dフィギュアならよりリアルな状態で残すことができます」

なるほどーたしかに、見本を写真に収めなかったためお見せすることができないのですが、3Dフィギュアは、服のシワやお腹の膨らみなどがよりリアルに表現されていました。(気になる方はアイジェットのHPまで)

どら〇もんのような世界が、すぐそこまで来ているんだなと実感しました。

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(写真左:社長 久米原 勝氏 右:SoftBank SELECTION商品企画担当 橋塚)

いかがでしたか?3Dプリンターには、こんなに未来への夢が詰まっていたんですね~。

そんな3Dプリンターを活用して作られる「EQUAL Shapy」も、みなさんの生活に夢を与える・・・かも?

ちなみに工場見学は「JET TOUR」で申込みできま~す♪

最後に、取材に協力してくださった株式会社アイジェット 久米原 勝社長、社員のみなさまありがとうございました。

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SoftBank SELECTION EQUAL SHAPY特集ページ

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【斬新な3Dデザインが生む造形美と機能性】いま話題の3Dプリンターで作られたスマホスタンドって?(製品レビュー)

以上、「【大人の工場見学】潜入!3Dプリンターで作られるスマホスタンドの制作現場を調査せよ!」でした。

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リリー
汐留キラキラOLからの、キラキラワーキングママを目指して日々精進中。寝不足による加齢の進みについていけない10年目。最近の休日の過ごし方はもっぱら子供(1歳・男)と遊ぶこと。お母さん目線も入れつつみなさんにスマホアクセの魅力、お伝えしていきます☆彡

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