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STEM教育開始まで残り1年!プログラミングロボット特集
2020年に行われる小学校の学習指導要領改正の際、「プログラミング教育」の必修化が決定しています。そんな中、最近たびたび話題に上がっているのが、「STEM教育」という言葉。
子どもたちが楽しみながらプログラミングを学ぶために必要なSTEM教育とは、どのような要素を持っているのか。今回はご家庭でのSTEM教育導入におすすめのプログラミングロボットをご紹介します。
そもそもSTEM教育とは?
諸外国ではすでに導入され始めている「STEM教育」。これは「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Mathematics(数学)」の頭文字を組み合わせた造語で、これら4分野の学問に注力した教育方針のことを指します。
アメリカではオバマ政権下の2013年に国家科学技術会議より発表され、2020年までに初等中等教育段階のSTEM分野の教員を10万人養成する方針を固めているのです。
また中国では「翺翔(こうしょう)計画」と称し、高校・大学が連携する形でイノベーション人材の育成に力を入れています。このほかEU、イギリス、韓国、シンガポールでも同様のSTEM人材育成の戦略に取り組んでいるなど、その注目度が進んでいるとうかがえるでしょう。
これに対し、日本は諸外国に比べてSTEM教育に関して、かなり遅れていると言われています。
一方、民間機関ではSTEM教育を見据えた取り組みや活動などが進んでいます。たとえば埼玉大学では「STEM教育研究センター」を2002年に設置し、「ものづくり」の活動を通した教育方法に関する研究開発を行っています。
このように、我が国でも少しずつ子どもを対象としたプログラミング教育のワークショップや体験型のイベントなどが行われるようになってきました。
なぜSTEM教育が必要になる? プログラミングロボットの必要性
現在、日進月歩でコンピュータが進化しており、人工知能(AI)を利用したロボット産業も発展しています。これは将来的にも、ますます進化し続けることが予想できる流れであり、コンピュータやロボット関連の産業などが重要になってきます。そんな世の中になったとき、STEMの基礎的な知識が必須となることでしょう。
これは直接的にコンピュータやロボットなどを生産する企業だけでなく、どんな分野の企業でもコンピュータ、ロボットなどのSTEM知識は必要となります。だからこそ、小学校の段階からSTEM教育が必要になると考えられています。す。そこで2020年に必修科目化される「プログラミング教育」が注目されているのです。
ただし、すでに課題も浮き彫りになっています。まず教員の多くが、プログラミングの教育ノウハウを理解していないという問題点です。もちろん、今後は小学校の教員にもITスキルの高い人材が増員されていくでしょう。ただし、プログラミング教育が必修化される時点では、子どもたちがどのようにプログラミングに触れていくかが課題となっています。
そして、プログラミング教育に対応するためには、子どもたちがSTEM(「科学」「技術」「工学」「数学」)を好きになり、楽しく学べる環境を整えることが求められます。そのため、遊びの要素を取り入れながら、実際に体験してSTEMに触れることができるワークショップなどへの参加が重要視されるのです。また、STEMを楽しく学べる以下のような勉強アイテムなどの活用も重要になってきます。
- ビジュアルプログラミングアプリ
- パズルやブロック、ボードゲーム
- プログラミングロボット
なかでもプログラミングロボットは子どもの興味を引く勉強アイテムで、自分でプログラミングしたロボットを動かすことができ、STEM教育に必要な自ら学んで、理解して問題を解決していく能力への刺激に役立つことがわかっています。
STEM教育の対策に最適なプログラミングロボット5選
それでは、実際にSTEM教育に適したプログラミングロボットのおすすめ商品をご紹介していきましょう。
1.AI搭載で喜怒哀楽の感情を持つ可愛いロボット
AI(人工知能)を搭載し、その場の環境を自身で判断して感情を表現する「心を持つ」ロボットです。1,000パターン以上の喜怒哀楽の感情を、しぐさや声、表情、動きを組み合わせて表現できるのが特徴となっていて、一緒に遊ぶほどに懐くという可愛らしくてクールな「あいぼう」。自分だけのCOZMOに育てられる楽しさがあります。
タカラトミー COZMO
2.思考力と想像力が養えるSTEM教育に最適なプログラミングロボット
初心者でも簡単に組み立てることができ、自分で動き方を考えてプログラミングできるロボットキットです。対象年齢は8歳からで、子どもたちはドラッグ&ドロップでプログラミングを組むことが可能。まさにSTEM教育にぴったりな遊び心満載な商品なのです。多種多様な部品パーツを組み合わせることで、無限の拡張性があるのも子どもたちの想像力を掻き立てることができますね。
【Makeblock】mBot V1.1-Blue(Bluetooth Version)
3.スター・ウォーズでおなじみの「R2-D2」を自分の手で組み立てよう!
映画『スター・ウォーズ』の人気ロボットキャラ・R2-D2を自分の手で組み立てて、いろいろなアクションを実行できるロボットキットです。「littleBits モジュール」をつないで、無料アプリを使うことで手順を追ったわかりやすいチュートリアルで簡単に組立可能で、好きなようにカスタマイズすることもできます。子どもは楽しみながら、無意識のうちにエンジニアリングを学ぶことができるロボットです。
コルグ littleBits LB DROID INVENTOR KIT
4.二足歩行が可能でアプリ開発もできるヒューマノイドロボット
二足歩行で自立して歩くことができるヒューマノイドロボットです。音声対話による操作が可能で、電話やメール、カメラなど携帯電話の基本的な機能を備えています。
ブラウザ型のプログラミングツールを利用することで、動かすプログラムの作成が可能です。さらにコミュニケーションの作成もでき、しかもタブレット端末で簡単にプログラミングを学ぶことができます。
RoBoHoN ロボホン Wi-Fi
5.自分でプログラミングしたオリジナルの動きで楽しむロボットキット
自分自身でオリジナルの動きをプログラミングして作成。操作して楽しむロボットキットです。
光センサーとタッチセンサーが2個搭載されていて、モーターやパーツを組み合わせて、自分好みのロボットを自由に組み立てられるのが特徴です。キットの組み立ては、あえて簡単にしていないため、設計図を読み解く力や工具などを正しく安全に使う方法などを、ロボットを組み立てながら学ぶことができます。
KOROBO2(コロボ2) エレキット イーケイジャパン MR-9192
【まとめ】ロボットトイを使って、気軽にSTEM教育をスタート
小学校でプログラミング教育が必修化するまで、あとわずか。日々進化し続けるIT現代でお子さんが乗り遅れないためにも、ここで紹介したプログラミングが学べるロボットトイを使って、ご自宅でSTEM教育を楽しみながら学んでみてはいかがでしょうか?
以上、『STEM教育開始まで残り1年! プログラミングロボット特集』でした。
参考:
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