一眼レフ初心者向け! シーン別撮影のポイント

一眼レフ初心者向け! シーン別撮影のポイント

スマホのカメラの進化とインスタグラムなどのSNSの発達で、「写真を撮る」という行為はより身近なものになりました。
もっといい写真を撮りたい、とより高画質で高性能な「デジタル一眼レフカメラ」や「デジタルミラーレス一眼レフカメラ」の購入を考える人も増えています。

「操作が難しそう」「設定が複雑で使いこなせないのではないか」など不安や疑問がある方必見、一眼の基礎知識からシーン別、撮影に役立つ基本テクニックまでわかりやすく解説していきます。
スマホやコンパクトデジカメなどでも応用できる技や知識とともに、オススメの機種や周辺グッズもご紹介します。

基礎知識

「一眼」と「ミラーレス一眼」の比較

本格的な「一眼」と人気を二分する「ミラーレス一眼レフカメラ」。
基本的な違いは「ファインダーの有無」です。通常の「一眼」はレンズに映し出された画像をカメラ内のミラー構造で反射させ、ファインダーに投影。

シャッターを押すと同時にミラーが上がり、ミラー裏に隠れていたセンサーで画像を記録するという仕組みになっています。デジカメが登場する前のフィルムカメラ時代から引き継がれた、伝統的な構造です。

一方「ミラーレス一眼」はデジタル技術でミラー構造およびファインダーを省略。軽量かつ小型化を実現しました。

メリットとデメリット

一眼は高性能なプロフェッショナル仕様のものが多く、フィルムカメラのレンズとの互換性もありバリエーションが豊富ですが、大型で重いというデメリットがあります。

ミラーレス一眼は軽量コンパクトで初心者にも扱いやすい仕様な反面、レンズの種類が限られているのと、小型化したことでバッテリー持ちが一眼に比べ比較的悪くなっているというのが主なデメリットといえます。

カメラ設定3つのポイント

細かな設定ができる一眼レフカメラ。「シャッタースピード」「絞り値(F値)」「ISO感度」の3つさえ抑えておけば、さまざまなシチュエーションでの撮影に対応することができます。

絞り値(F値)

一眼レフの特徴の一つといえる、背景の「ボケ感」を調整することができるのが「絞り値(F値)」。
レンズに入る光を取り込む量を調整します。絞り値の小さくするにつれてピントの範囲が狭くなり、被写体以外がボケやすくなるポートレート的な写りになります。

逆に絞り値を大きくするにつれてピントの合う範囲が広がり、最終的には全体がクッキリと映るスナップショット的な写りになります。

シャッタースピード

シャッターの速度を上下させることで、レンズが光を取り入れる時間を調節するのが「シャッタースピード」。
シャッタースピードが速ければ光を取り込む時間が短くなり、動くものなどにも最適なブレの少ない写りになります。

逆にシャッタースピードが遅ければ光を取り込む量が増えるので手ブレしやすくはなるものの、三脚などで固定する工夫をすれば暗所や夜景などでも明るく撮影できます。

ISO感度

光量の足りない場所での撮影でポイントになるのが「ISO感度」の調整。
ISO感度とは、カメラが持つ光を捉える能力の値です。暗所でもISOを高い値に設定することでセンサーが光をより多く捉え、明るい写真を撮ることができます。

フラッシュで強制的に明るくするよりもより自然な陰影を捉えることが可能。しかし値を上げれば上げるほど、ノイズがのった荒い画像になっていくので注意が必要です。

シーン別撮影

風景写真

ダイナミックな自然の風景を捉えたいのなら「絞り値」は大きくして全体をしっかり写し、しっかりと固定できる三脚などがあれば「シャッタースピード」を遅くして流れる滝や水面の揺めきを写すこともできます。

「ISO感度」は晴れた日中なら低く、夕暮れや曇りの日などは高く、と日照条件によって程よい値に設定します。

ポートレート撮影

メインとなる被写体が際立つように「絞り値」は小さく設定。動きがある被写体の場合は「シャッタースピード」を速くして一瞬の表情を逃さず捉えます。

集合写真

全体をくっきり撮影するためには「絞り値」を大きく設定。屋外か屋内か、明るさによって「ISO感度」を調整します。

子どもやペットの撮影

動きが激しい子どもやペットをしっかりと写真に収めるには、「シャッタースピード」が最も重要です。
必ず速めの設定にしてブレを抑制。自然な瞬間を狙うのならば望遠レンズなどを使用し遠くから撮影するのもオススメです。

おすすめの一眼レフ

キャノン EOS Kiss M2

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入門機としてオススメなのが「キャノン EOS Kiss M2」。
基本性能が高く、エントリー機ながらミドルクラスに迫るポテンシャルの高さが魅力です。

被写体の瞳を追従する「瞳AF」搭載、高速でピントを合わせてくれる「デュアルピクセルCMOS AF」との相乗効果でシャッターチャンスを逃しません。
スマホのカメラのようにモニタータッチパネルをタップしてピントを合わせる「タップAF」も搭載するなど、使いやすさもピカイチです。
387g(ブラックモデル)の軽量コンパクトボディもポイントです。

ソニー α6100

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ソニーのミラーレス一眼エントリー機「ソニー α6100」。
入門機種でありながら人間だけでなく犬や猫など一部の動物にも対応した「リアルタイム瞳AF」や、被写体との間の空間情報を検出して精度の高い追尾を行う「リアルタイムトラッキング」など上位モデルに遜色ない最新技術が惜しげもなく導入されています。

スマホ感覚でピントを合わせられる「タッチフォーカス」も搭載し、スマホからのステップアップとしての一眼にも最適です。

リコー PENTAX KP

ミドルクラスのデジタル一眼レフカメラ「リコー PENTAX KP」。
一眼の魅力といえるファインダーは視野率約100パーセントと、初めてファインダーで撮影するという人でも安心の見やすさ。

暗所でもノイズの少ないクリアな画像が撮影できるアクセレーターユニットも搭載しています。

ボディは防塵防滴仕様なうえマイナス10℃まで動作保証の耐寒性能。過酷な環境下でも安心して仕様できる堅牢さも魅力的です。5段の強力な補正効果の「ボディ内5軸手ブレ補正」も搭載し、撮影の頼もしい相棒になってくれるカメラです。

ニコン D7500

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定番のデジタル一眼レフカメラ中級機といえる「ニコン D7500」。
完成度の高いカメラで性能のバランスが良く、2017年発売でありながら現在もミドルクラスでは高い人気を誇っている機種です。

上位クラスの「D500」と同じ有効画素数2088万画素、画像処理エンジンに「EXPEED 5」を搭載。オートフォーカスのカバーエリアの広さや連写性能、ボディーの強度などはD500に少々劣りますが、その分リーズナブルです。D500で撮られた写真が好みならこちらも選択肢に加えてみるのもオススメ。

おすすめの周辺グッズ

ハクバ ドライボックスNEO 15L

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一眼レフにとって湿気は大敵。レンズなどにカビが生えてしまったら、せっかくハイクオリティいな写真が撮れるカメラが台無しです。水分が電子パーツの劣化も早めてしまうので、本体もレンズも「保管は乾燥した場所」が鉄則。「ハクバ ドライボックスNEO 15L」はポリプロピレンとABS樹脂製の密閉できる収納ケース。付属の乾燥剤とともにカメラを保管すれば安心です。

ハクバ レンズクリーニングベーシックセット

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良い写真を撮るためには、日々のレンズのメンテナンスは欠かせません。「ハクバ レンズクリーニングベーシックセット」はブロアーブラシ、クリーナー液、クリーニングペーパー50枚、クリーニングクロスがセットになったレンズの基本お手入れセット。ブロアーブラシは本体のホコリ落としにも使えて便利です。


まとめ

奥が深い一眼レフカメラの世界。
まずは基本を理解してトライすれば、段々とスマホやコンデジでは捉えられないような深みのある写真を撮影することができるようになります。

使い方には慣れも必要なので上手くいかないからとすぐに投げださず、失敗しても根気強く撮り続けるというのも大切。
オート機能が充実したモデルも多いので、オートモードから始めて少しずつマニュアルのパートを増やしていくのも方法です。
また画質の設定はなるべく高画質にしておくのもポイント。高画質になるほど画像に含まれる情報量が増えるということなので、明るさや色味などの調整がし易くなります。

一眼はレンズ交換で様々な撮影が楽しめるのも魅力ですが、購入するならまずはレンズとセットになったモデルがオススメ。
標準レンズで基本的な操作に慣れたら、次のステップとして別のタイプのレンズを試してみましょう。

以上、「一眼レフ初心者向け! シーン別撮影のポイント」でした。

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