アウトドア必携！「WILD MINI」は高性能と遊び心が両立のポータブルスピーカー

音楽を流すのはアウトドアの楽しみのひとつ。
アウトドアでしか経験できない空気感や盛り上がる時間など、アクティビズムにマッチした音楽が生み出す効果は最高の記憶を残してくれます。

家族や友人たちとのにぎやかなバーベキューや、ゆったりとした時間を楽しみながらのフィッシング、ときにはストイックにクライミングなど。
夜は焚き火を眺めて大切なことに思いを馳せるのもアウトドアならではの空間です。

その空間にお気に入りの音楽があれば、記憶はより鮮やかになることでしょう。
「MUZEN Wild Mini」はアウトドアのあらゆるシーンに対応するポータブルスピーカーです。
デザインや性能、耐久性など、アウトドア愛好家が求める条件を満たすスペックを搭載しています。

本記事ではMUZEN Wild Miniのスペックや、実際に使ってみた感想をお伝えします。

■感性と価値観を重んじる「MUZEN」の情熱

MUZEN Wild Miniをリリースした企業MUZENは、カルフォルニア州に拠点を置く2018年設立の若い企業です。
しかしおよそ40年もの間、オーディオ分野で活躍するプロフェッショナルたちが立ち上げた企業であり、若いとはいえ、その実力は折り紙付きだと言えるのではないでしょうか。

ポータブルスピーカーに特化したMUZENは、製品のスペックだけに囚われるのではなく、感性や価値観を重視しました。
「違いを聞く」をモットーに、高い品質のポータブルスピーカーを市場に提供しています。

そのMUZENがリリースしたMUZEN Wild Miniは、無骨なように見えながらも遊び心を持った粋なルックスに加え、アウトドアシーンでは必ず重宝される機能を両立させています。
スペックだけに囚われることはないという方針でも、高性能・高機能であることは間違いありません。

MUZEN Wild Miniは欧米や中国で先行発売され、10万台もの売上を達成しました。
そして満を持して日本に上陸することになりましたが、その際、クラウドファンディングで目標金額の915％もの支援を受けることに成功しています。
いかに多くの人が以前から注目していたかが窺えるエピソードですね。

■およそ今までのポータブルスピーカーにないラジカルなデザイン

ポータブルスピーカーとしてはどこか無骨にも見えるルックスのMUZEN Wild Mini。
しかし、一瞬で目を奪われる人も少なくないでしょう。
ミリタリーテイストを強く意識させるデザインは、「iFデザインアワード2021」を受賞するほど高く評価されました。

まるで古い映画に出てくる軍用無線機のようなデザインは、名前の通りとてもワイルド。
かといって不要なものは何ひとつなくシンプルで、そしてすんなりとてのひらに納まるコンパクトなサイズ感が機能性への期待を高めてくれます。

コンパクトなため、テントに吊り下げたり、ベルトにつけることも容易です。
カラビナを使ってズボンやザックからぶら下げるのも便利ですね。

カラーはメタルグレー、ジャングルグリーン、デザートイエローの3色。
銀灰に密林の緑、砂漠の黄色とくれば、どれもミリタリー好きにはたまらないカラーです。アウトドアのアクティブなスタイルにもよくマッチするでしょう。

■アウトドアにベストマッチする耐久性

穏やかな家の中で使うスピーカーと異なり、アウトドアで使うポータブルスピーカーにはそれなりの耐久性が欲しいところです。
MUZEN Wild Miniはその耐久性が非常に高く、数多くのアウトドアシーンで安心して使えることが特徴のひとつです。

MUZEN Wild Miniの素材は、自動車のエンジンやトラストミッションで使う部品にも用いられる「ダイカスト製法」で作られた高密度亜鉛合金です。
高密度亜鉛合金を使用したMUZEN Wild Miniのフルメタルの感触は、デザインのワイルドな印象を増すとともに、アウトドアに適した強い耐久性を生み出します。

■防水性と点灯機能はアウトドア好きに嬉しい安心の性能

MUZEN Wild MiniはIPX5に相当する防水性を持っています。
IPXとは防水性の高さを示す規格で、0～8のカテゴリーに分類されます。
MUZEN Wild Miniはそのうちの5にあたり、「IPX5」と表記できる防水性を誇ります。

IPX5と聞いてもすぐにピンと来ない人もいるかもしれませんが、これは「あらゆる方向からの噴流水によって有害な影響を受けない」というレベルを表します。
四方八方から水を被っても耐えられる防水性を持っているということですね。

海でのセイリングやビーチ遊び、川での渓流釣り、ハイキング中のにわか雨など、アウトドアで好まれるシーンでは水を被る機会も多いでしょう。
MUZEN Wild Miniはデフォルトで高い防水性を持っているため、強度が高めの水濡れによる故障を心配することなく、アクティビティのお供にしやすい特徴を持っています。

その防水性に加え、ちょっとした嬉しさが味わえるのがフラッシュライトです。
強・弱・SOSのパターン点灯が可能なのも便利ですね。
キャンプ中のちょっとした照明や、万一のときの救助要請に活用できます。

IPX5の高い防水性と合わせ、アウトドアならではの危険に備えた機能は、アウトドア好きにとって嬉しいことではないでしょうか。

■MUZEN Wild Miniの使用感は？

MUZEN Wild Miniを実際に使ってみました。
ケースがまずワイルドで格好良い！本物の軍用無線を彷彿とさせます。

ケースの中には本体と説明書、充電用のケーブルが入っていました。
説明書は英語・日本語・中国語で書かれています。
充電用ケーブルはMicro USBでした。

筆者が手にしたMUZEN Wild Miniはジャングルグリーン。
使い込んで塗装が剥げても良い味になりそうな重厚感は、しっくりとアウトドアの風景に溶け込みそうです。
てのひらに伝わるずっしりとした心地よい重さも好感触です。

グリル形状のスピーカーや、アナログ無線のスイッチのような電源やライトのオン・オフボタンが、さらにミリタリー感を演出してくれます。

■ほどよいアナログ感が楽しい操作方法

MUZEN Wild Miniの操作方法は独特です。
少しアナログに感じるかもしれませんが、それもまた楽しめることは間違いありません。

電源を入れた途端、無線音に模した音が響いたことには驚き、「すごい！無線だ！」と妙にテンションが上がりました。
ミリタリー映画の通信兵気分を味わえます。
MUSENの粋な遊び心ですね！

スピーカーのボリュームは向かって左側のシルバーのボタンを時計回り、または反時計回りすることで調節できます。
時計回りがボリュームアップ、反時計回りがボリュームダウンです。
回すと軽くカチカチと鳴るのも、まるで無線のチャンネルを変えているような気分になれて楽しめます。

ライトは電源ボタンの長押しで点灯します。
点灯後、短く押すことで強・弱・SOSのパターン選択が可能でした。
キャンプの夜にメインライトにするにはやや弱めですが、補助や手元・足元の点灯なら充分な明るさです。

■てのひらサイズでも優秀なスピーカー性能

ポータブルスピーカーとしての性能は、このサイズだと考えるとかなり満足です。

音量をある程度上げても音割れがしないことが不思議でしたが、しっかりと頑丈に作られた本体が音割れの原因になりがちなパーツの共振を起こさない仕組みになっているようです。
さすがに最大音量にしたときには少々の割れがあったものの、音量調節でコントロールが可能でした。
音割れが気になる人は最大音量にしないほうが良さそうです。

重低音にはあまり強くない印象です。
しかし全体的に楽曲のバランスが良く聞こえ、リズムやビート、ヴォーカルが心地よく空間に広がります。
高音が揺れることもなく、さすが職人たちが作り上げたスピーカーだ！と感心しきりでした。

この音質で防水性が高いのなら、アウトドアだけではなく、家の中の水回りでも使ってみたいと感じました。
ライフスタイル次第では使えるシーンが多くなりそうです。